MoodleMoot Presentation Details

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Presenter(s):
発表者:


Hiroshi ONO
小野 博

放送大学
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プロフィール:
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Time 時間:
Saturday 13:00-13:40
Classroom 教室: Lecture Hall
Presentation Title
発表標題:
新しい配信方式(学習者管理はMoodleサーバー)を利用した教材配信(UPO-NET)の展開
Presentation ID:
id 5
Audience level
対象者レベル:

Language
発表言語:

Mainly or entirely Japanese ほとんど日本語

Presentation Summary
発表要旨:
大学生の学力低下の対応策としてeラーニングを利用したリメディアル教育への期待が高まっている。筆者らはプレースメントテストの結果に対応した個別学習が有効だと考え,eラーニングシステムの実用化を目指している。IRT分析を利用した新入生対象の客観的な日本語・英語・数学Ⅰの学力を測定するプレースメントテスト及び,数ⅡB・数ⅢC,物理・化学の基礎学力を中・高レベルで判定する分野別テスト開発し,実施している。
これらのテストの判定結果に基づいて,膨大なeラーニング教材の中から必要な単元を学習させる教材配信システムとしてUPO-NETをスタートさせた。


Presentation abstract
発表内容:
1.はじめに
大学生の学力低下の対応策としてeラーニングを利用したリメディアル教育への期待が高まっている。筆者らはプレースメントテストの結果に対応した個別学習が有効だと考え,eラーニングシステムの実用化を目指している。IRT分析を利用した新入生対象の客観的な日本語・英語・数学Ⅰの学力を測定するプレースメントテスト及び,数ⅡB・数ⅢC,物理・化学の基礎学力を中・高レベルで判定する分野別テスト開発し,実施している。
これらのテストの判定結果に基づいて,膨大なeラーニング教材の中から必要な単元を学習させる教材配信システムとしてUPO-NETをスタートさせた。

2.日本の大学におけるeラーニングの活用状況
米国の4年制大学の86%,韓国の国公立大学の90%,私立大学の76%の大学がeラーニングを導入(2004)しているが,日本の大学では18.2%(2007),22.6%(2008) と導入率が低いことから,文科省は2010年度までに実施率の倍増を求めている。
日本の高等教育でeラーニングが普及していない理由として,①多くのeラーニングの研究者は新しいシステムの開発研究には熱心であるが,実用化や教育への活用には消極的であること,②コンテンツを開発する専門の人材や組織を持つ大学が極端に少ないこと,③eラーニングの導入に適している入学前やリメディアル教育おいて学習効果を上げるためには学習者のサポートが特に重要であるが,学習支援をおろそかにしている大学が多く,成果が十分に上がっていないこと,などが挙げられる。そこで,筆者等は,日本の大学のeラーニングの利用を促進するため,配信元及び利用大学に適した新しい配信方式を開発し,教材の収集とコンテンツの制作を積極的に進めている。

3.新しい教材配信システムの開発
従来の大学におけるオンライン学習の配信方式は,①大学内のサーバーにコンテンツを蓄積し学内で利用する方法,②教材提供機関(外部のサーバー)に蓄積されたコンテンツにインターネットを介して学内や自宅から接続して学習する方式の2つが一般的である。前者では,学生の成績や学習記録は大学内のサーバーに蓄積されるが, ASP方式と呼ばれる後者の場合は,学生の成績などの学習記録は教材提供側のサーバーに蓄積される。そのため,大学は,他大学と成績を比較されたり,学習記録や成績の漏洩などを心配する。個人情報保護法の制定以来,学生の個人情報の流失を防止する観点から,学習履歴・成績等は大学側のサーバーに保存すべきだと考える大学関係者が多くなった。一方,教材提供側も学習者の個人情報の保持を望んでいないことから,この問題を解決する適切な新しい教材配信システムが求められていた。そこで,教材提供側には教材,テスト問題等のコンテンツを蓄積し,大学の求めに応じて問題や解答を配信し,大学のサーバーに一時的に貯え,採点や学習履歴,成績の管理は大学側のサーバーで行なう全く新しい教材配信方式を2004年に考案し,実用化した。

4.UPO-NETシステムとコンテンツ
筆者等は,作成したオンライン学習教材を多くの大学で利用する仕組みを構築することとした。そこで,学習者管理システム(LMS)には,参加大学の経済的負担を少なくするため大学で普及が進んでいるオープンソース(無償)の「Moodle」を利用した。また,当初,多くの高等教育機関が必要とする汎用的なオンライン教材の作成に努めるとともに,学習を促す仕組みや課金システムなども開発した。さらに,高等教育機関おけるeラーニング教材の制作を積極的に支援するため,テンプレートの配布や,スタジオの貸し出しなどを進めることにしている。当初,用意するコンテンツは,多くの大学で共通的に必要とする入学前教育・初年次教育・リメディアル教育やキャリア教育用のコンテンツとした。現在,配信中のリメディアル・キャリア教育用コンテンツは,①数学,②物理,③生物,④化学,⑤リメディアル英語,⑥English Quest (INTRO・BASIC・PLUS),⑦TOEICスタート,⑧TOEIC400,⑨英語ワードマジック,⑩学びなおす日本語,⑪日本語検定,⑫ニュース時事検定,⑬大学生力検定,⑭SPI2・CAB・GAB,⑮情報倫理,である。また,制作中の教材として,①TOEIC500,②TOEIC600,③TOEIC700,④キャリア教育などがあり,完成後,配信予定である。

5. UPO-NETの特徴
UPO-NETは常に学習者の利便性を考え,利用する教員の負担を軽減するため,以下のような各種の工夫を行った。①教材と学習記録を分離した教材配信システムとした,②学習者管理システムにはMoodleを利用した,③新しいeラーニングの学習モデル(教科書とeラーニングの併用)を提案した,④学習前後にプレースメントテストを実施し,学力向上を確認できるようにした,⑤学習記録を担当教員に配信するシステムを設けた,⑥コンテンの素材を持つ企業と連携し素材の収集を容易にした,⑦担当教員が学習単元の選別を行うことにより学科等の専用コースの設定を可能とした。など,従来のeラーニングの改良に努めた。

6.UPO-NETのホームページと教材の利用
UPO-NETのホームページでは,UPO-NETの基本的な情報の提示,利用方法,UPO-NETにおけるMoodleの利用などについての情報提供を行っている。
UPO-NET(http://upo-net.code.u-air.ac.jp/ )のHPから会員登録すると,UPO-NETコンテンツの試用がhttp://upo-02code.u-air.ac.jp/moodle/uponet/ からできる。

7. UPO-NETの今後の展望
今後,UPO-NETが多くの大学に普及し活用されるにはいくつかの課題がある。①コンテンツの配信システムの安定化と完成度の向上,②eラーニングの特徴を生かしたコンテンツの新規制作,③有償化を前提とした運用のビジネスモデルの構築と運用,④各大学におけるコンテンツの制作体制の立ち上げ支援など,今後,eラーニングが高等教育の道具として定着するためには多くの関係者の努力が必要だと考えている。

参考文献
1.小野 博(2002)「大学の教育改革とネットワークを利用した学習」, 電子情報通信学会誌,
Vol.85,392-396 http://www.ieice.org/ jpn/books/ kaishikiji/200206/200206-1.html
2.小野 博(2008)「内外のリメディアル教育におけるICT活用の現状」, メディア教育研究,1-10
3. 杉山秀則,小野博他(2008)「オンライン学習大学ネットワークにおける教材配信システムの開発」,メディア教育研究,19-26



Presentation URL 発表用URL:
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発表者ホームページ:
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